アケミ先生 料理の応用といえば…そうそう、これも伺おうと思っていたのですが…事前アンケートのうれしかったエピソードに「家族から不評だった食材を使った料理だったが、今までで一番美味しい、と評価をもった」とありましたが…もしかしたら、レバー料理ですか?
とす先生 ピンポーン♬大当たり!イタリアではレバーを使ったクロスティーニのレシピがいくつかあって、肉々しいレバー料理と苦手な方のためのレバー料理の2通りお教えしたのですが、美味しかった!と言っていただけたのがうれしかったです。
(※クロスティーニ…イタリアのフィンガーフード。パンに野菜やペーストを乗せた小さなトースト)
アケミ先生 レバーは、扱うのが難しく感じますよね。2通りお教えしたとは、さすがです。習いたい生徒さんがたくさんいらっしゃることでしょう。
とす先生 あとね、手打ちパスタのレッスンもまたしたいと思っています。私のレシピは、マンマが作るパスタ。お店のように卵の割合など徹底せず、ご自身で粉と卵の調整ができるような指導です。だってね、小さなお子さんがいるお宅では、さっと作らなければならないのですもの。そして、レシピはイタリアのものですが、食材の量を日本人サイズに直すために、何度も試作を繰り返しています。
アケミ先生 試作の苦労はかなり共感です(笑) ところで、先生ならイタリア人にも和食を教えられますね!
とす先生 できますね。でも、現地の方より母国に貢献したいので。
アケミ先生 ぜひ、My Kitchenでお願いいたします!(笑) 次のレッスンの募集はいつですか?
とす先生 2ヶ月でメニューチェンジなので7月に募集します(インタビュー時は6月)。でも、忙しいと延びてしまいます。私はイタリア料理をお教えしていますが、何料理を習うか?というお料理単体だけではなくプラスアルファの知識も得ていただけますので、ぜひご参加くださいね!
アケミ先生 はい、とす先生から習いたいです!粉の違いとか知りたいし、コロナでヨーロッパもなかなか行けないから、レッスンでリアルなイタリアを感じられるとうれしいです。
とす先生 プチイタリア時間を経験したいという方に、お料理を楽しみながら、イタリアの空気感を楽しんでほしいです。
アケミ先生 空気感!わかります!私、今、こうしてイタリアと繋がっているのがうれしいですもの。イタリアのリアルな音に感動!さっきバイク音が聞こえた時、ヴェスパ(Vespa)かしら、なんて(笑)
とす先生 イタリア在住がウリなので「今のイタリアを知りたい!」という方にもレッスンに参加していただけたらうれしいです。だから、私のプロフィール写真はジェラート職人さんとの写真なんです。
アケミ先生 あ!それ、知りたかったんです。最初、どなたなんだろう?と思いました。ご主人?とか(笑) まさかの有名ジェラート職人さん!すごい繋がりですね。
とす先生 彼は、イタリア全国のコンテストで2位のジェラテリアのオーナーで、コネクションがすごくて星付きシェフに材料を納めるくらいの有名ジェラート職人なんです。そういう方と深く繋がりがあるのもお伝えしつつ「私はイタリア在住です」を強く推したいと思っています。
アケミ先生 イタリア在住の先生のレッスン!私が受けたい(笑) バルサミコも製造法や買う時の注意などもお伝えしているんですよね?普段使っているので興味深いです。
とす先生 イタリアの工場を知っているからこそわかる情報です。添乗員の資格による有料級の内容なので、レッスンでもそのバリューは出しています。
アケミ先生 めちゃくちゃお得感あります!
とす先生 オリーブ農園の博士のようなイタリア人からの情報もあるので、オリーブオイルの食べ方…たとえば、何の料理にどう使うのか、といったこともレッスンでお伝えしています。食材の切り方の違いも…あとは、そうですね~、スローフードのお話もします。昔ながらの料理、身分の違いによる料理の発展なども、料理を楽しみながら知ることができますよ。
(※スローフード…伝統的な食文化の見直し、食への関心を高めること
【出典 https://lebenaorganic.jp/mavie/slowfood/ 】
アケミ先生 あと~…(何を伺おうか…)あれ?なんだったかな。すぐ忘れちゃう。私、おばあさんだから…(笑)
とす先生 だから~アケミ先生、それ言っちゃだめですって(笑) おばあさんだから、とか、何歳だからとか。 私、外国にいるので感じるのかもしれないんですけど、日本の方って、自虐的なことが出てきたり、卑下したり、枕詞が、あとに言うことのフォローだったり。なので、「イタリア人と接する時はこうするといいですよ~」って話もします。日本の方のそれが悪いというわけではなく「イタリア人にはこうすると感じがいいですよ」ってことですね。
アケミ先生 とす先生と、そういったお話するチャンスもあるんですね!
とす先生 そうそう、私はレッスン10分前にZOOM開けているんですよ。そうすると、私と話したい生徒さんが入ってきてくれるんです。
アケミ先生 わかります!私も先生と話したい!というか、今、かなり長時間話してますよね(笑)
とす先生 ZOOMが初めての方にも安心して入ってもらえるように開けているんです。あ、あと、私のオンラインレッスンは、基本、レッスン中に食べたり飲んだり、席を外したりもOKで、好きにしてもらっています。これイタリア式なんですよ。
アケミ先生 視聴するだけでもいいのですね?
とす先生 はい。もちろん一緒に作る人もいますよ。私のオンラインレッスンは、カメラ二台使って手元と全体を映しているので、わかりやすいと思います。
アケミ先生 それは生徒さんには有難いことですよ。全体も観たいし手元も確認したいですものね。
とす先生 忙しくて参加できない方でも外出先からZOOMに入ってくれて、移動中も視聴して、帰宅して引き続き参加、とかあります。うれしいことですよね。
アケミ先生 イタリアにいる気分になれるオンラインレッスンですものね。あと、とす先生のお人柄!さばさばとしていて外国人ぽいから、そういうキャラクターに魅力を感じます。
とす先生 え~、日本人のつもりなんだけど(笑)でも、日本って謙遜される方が多くてね。もっとがんばれ!とか、褒めるよりマイナス点を指摘されることで、がんばるモチベーションにされてきたからかな。もったいないと思うの。自分のいいところに気づいていないから。自分をもっと認めてあげてほしいのに。
アケミ先生 私は、ばっちり日本人ですね(苦笑)
とす先生 あはは。イタリア人って思ったことを口に出す傾向にあるから、私やっぱりイタリア人に寄っているのかしら(笑) でも、何気なく言った一言が生徒さんに響いた、というエピソードを後から聞くことがあります。
アケミ先生 お話伺っていて、それ、わかります。先生には悩み相談したくなっちゃいます。
とす先生 常連の生徒さんのエピソードなのですが、私のお教えしたお菓子が沈んでいた心に希望をつないでくれたと言ってくれて。私のレッスンが、人生のボタン...何かのきっかけになるというか、美味しいだけではなくて、生活に影響しているというエピソードをお伝えくださって感激でした。皆さんの生活に関われていること、有難いです。
アケミ先生 素敵なお話ですね。もっと伺いたいですが、そろそろ終えますね。先生と話していると楽しいし、イタリアをリアルで感じていたいから、なかなか終われなくて(笑) 本日はありがとうございました。
とす先生 アケミ先生のお部屋の後ろの景色が暗くなってますもの(笑) お夕飯召し上がってください。では、イタリアに来る時は連絡してくださいね~
アケミ先生 もちろんです!!
以上、対談終了。録音時間 2:00:52(2時間!!)
長くなった理由は、アケミ先生のZOOM知識の乏しさから..(とす先生ごめんなさい!)使い方がわかっていなかったため、途中で何度も制限時間に達しミーティングが遮断。そのたびに、ルームに入り直していただき、ご迷惑をおかけしてしまった。しかしながら、怪訝がるご様子なく、使い方の説明を丁寧にしてくださった。素敵なご縁をありがとうございました!
取材後記)
インタビュー二回目にして海外シリーズ!しかも、私の大好きなイタリア在住の先生!こりゃ、話が止まらないでしょうよ(笑) しかも、渡航歴少ない私なのに、とす先生とは接点があって、またしても、インタビュアーの話が止まらない時間となりました。次回は、興奮しないようがんばります(笑)
余談ですが、とす先生のオンラインレッスンには、料理講師も参加されることが多いのだそう。そこで、企業秘密?と言えるような情報も同業の方に躊躇なくお教えしていることを会話の中で知りました。また、私の足りない部分もやさしくフォローしてくださり、印象はおおらかなお人柄。声もきれいで聞き取りやすく、やはりお教えする身としては、キャラクターが大事と確信。インタビューの中でも、とす先生が「何の料理を習うか?よりも、先生から何を得るか?が大事」とおっしゃっていたのに強く共感しました。アケミ先生も心磨き続けます♡
ブログやSNSで「とすかーな」としてイタリア情報を発信。 レストランではなく、普通のイタリア人が家で食べている郷土料理や家庭料理を本場のレシピのままお伝えします。 元シェフのイタリア人義母に教わっ...
初心者歓迎 |
価格:2500円(税込)
取材・撮影・文 Class A's Kitchen 中尾明美 |