さて、今回の舞台は世田谷区三軒茶屋。このね、三茶っていうのもワクワクなんです。世田谷で人気の街!商店街多めで下町っぽく気さくなところ。ふふふ…何を隠そう(隠しているわけじゃないけど)あたくしは三軒茶屋に17年ほど住んでいたんです。住み慣れた街に久しぶりに戻れるのがうれしい。
インタビュー当日は緊張するけど、今回は余裕です。先生のお教室の住所をGoogleマップで調べれば、迷うことなくたどり着く自信ありますのよ、オホホ(いつもはマップ頼りにしても、なぜだか逆に向かってしまう地図が読めないオンナです)。
が、しかし…このあたりよね?という勘を信じて張り切って歩いていたのに少々不安に。「あれ~?カフェって言っていたけど…」そう、地図を見ずに歩いていたので、住宅街をきょろきょろ。間違えた道を来ちゃったのかしら…とドキドキ。仕方なしに、Googleマップを出そうとしたその時、マークが目についた。
「あ!アイアンの看板!」
あそこかな?
アケミ先生 わわ!美味しそう!しかも、千円でって予約殺到したんじゃないですか?
誉子先生 そうなんです。予約が半年待ちになっちゃうくらい人気だったのです。
アケミ先生 えっ!すごい!いや、マイキッチンもそういうレッスン増やさないと(笑)でも、千人なんて多すぎて生徒さんを把握しきれないでしょうね。うれしいけど、私だったら目が回って脳内が混乱しちゃう(笑)
誉子先生 そうなんです。色々な生徒さんがいらっしゃったので、対応がたいへんでした。でも、その時に登録してくださったたくさんの生徒さんたちがそのままマイキッチンに移動しました。
アケミ先生 ありがたいです!しかし、予約が半年待ちって、運営する立場として素晴らしい経験されていますよね。物でも技術でも、何か売るためには買って下さる人を集めなければならないのですもの。教室運営ってそこが悩みだったりもします。
誉子先生 料理教室の集客となると、レッスン案内の文章と写真が大事ですよね。クオリティが高くないとなかなか伝わらない。インターネットって色々な人に情報がいくのはいいのだけど、質感とかね?においとか、そういうものは伝わらないでしょ?あと、先生の人柄とかね。なのに、文章と写真で集客していかないといけないって難しいですよね。
アケミ先生 私もそこをどうやって打破するかってところです。写真や文章で表現していることだけでなく、もっと知ってほしいことがあるんですけどね。SNSを使うのは苦手ではないんですが、上手く伝わらない時は歯がゆいです。
誉子先生 運営は、集客はじめ、色々やらないといけないですからね~。でも、色々な先生がいらして、それぞれのスタイルがあるなって思います。
アケミ先生 思いはそれぞれですから、自身のスタイルを突き進んでいきたいですね。コロナ落ち着いてから、人重視になっているようにも思うんです。この料理を、というよりこの先生から習いたい、とか。
誉子先生 有名講師でなくても波長が合う先生を選ぶ傾向になりましたよね。
アケミ先生 ほう…なるほど。知らないことでした…そう!だからね、やっぱり習ってみたいって思うんですよね~
誉子先生 黄身の月餅は、お月見の時に頂く伝統的なものなのですよ。
アケミ先生 なるほど、確かに黄身がお月さまみたいですね。
誉子先生 餡子に黄身で夜空に浮かぶ月なんです。甘じょっぱくて美味しいですよ。食材ロスがないし簡単に作れるので、定期的にレッスンに入れてきました。月餅作りは楽しいですしね。
アケミ先生 楽しくて、しかも、ロスがないっていいですよね。でも、あの型がないと作れませんよね。
誉子先生 型、お見せしましょうね。
アケミ先生 あら、可愛い!お子さんの好きそうなのもありますね。
誉子先生 Amazonで買えますよ。
アケミ先生 え~そんな手軽に手に入るものなのですね!
誉子先生 型がなくてもクッキーのスタンプみたいのでもできますよ。大小サイズがあるんですが、大きいのは生のマスカットを入れる時ですね。
アケミ先生 わ~!マスカット入りもあるんですか?そういえば、パイナップルのクッキー?もありましたよね。
誉子先生 あれ、月餅なんですよ。
アケミ先生 ハワイのパイナップルクッキーみたい!可愛い!
誉子先生 でも、月餅の柄のある方が月餅らしいですけれどね。こちらの型は、熟練された人用です。
アケミ先生 あ、この型、銀座アスターの月餅のイメージですよ(笑)あれが家で食べられるなんて!
誉子先生 一度、自分で作った月餅を食べると二度と外で買えません。
アケミ先生 手作りに勝るものはないですものね。
誉子先生 外で売っているものは日持ちがするのですが、そういうのって防腐剤とか色々入っているので、自分で作ったものが安心で美味しいです。
アケミ先生 わかります!私も添加物を抜く生活を勧めているので、手作り調味料をレッスンに組み込んでいるんですが、一度その美味しさを知ると売っているものは使えません。
アケミ先生 ところで、誉子先生は発酵食品のレッスンもしていますよね。実は、私、先生のひよこ豆味噌のレッスンに参加したいと思っていまして。
誉子先生 美味しいですよ~。私は大豆味噌よりひよこ豆味噌の方が好みです。若干ですが、ひよこ豆の方が炭水化物が多いんです。で、麹が分解すると炭水化物は甘味に変わるんです。グルタミン酸とか、旨味成分が入っているので、私はひよこ豆味噌派です。
アケミ先生 大豆とひよこ豆だとどちらが早くできるんですか?
誉子先生 ひよこ豆の方が少し早いです。3ヶ月から4ヶ月でできますよ。
取材・撮影・文 Class A's Kitchen 中尾明美 |