皆さんは、非常時のための「備え」はしていますか?
私は北海道で昨年、胆振東部地震を経験いたしました。2018年9月6日、地震が起きた時間帯は午前3時頃、ほとんどの人が眠っている時間帯でした。その後、北海道全域が停電に。物流が途絶え、買い物に行っても欲しい物が買えない日々が続きました。
「まさか」のときは思いがけず、突然やってきます。非常時はライフラインがストップする可能性があります。今まで当たり前に使っていた水がストップするかもしれません。
当たり前のことが当たり前ではなくなるのです。そのとき、あなたは落ち着いた行動ができますか?そうしたときにあわてなくてもすむために、飲料水やローリングストック食材を備えることをオススメします。
常温で長期保存が可能な食材です。缶詰、瓶詰、レトルト食品などが代表的なものです。
ローリングストック食材を日頃から買い、使っては買い足してストックするのが便利です。こうしたローリングストック食材は、安い時に買っておき、消費期限をみながら使いまわすことで非常時にも備えることができるのです。
いつもの味噌汁に鯖缶を加えてみるなど、毎日ではなくてもこうした食材を使いながら、日常のおうちごはんを楽しむことをオススメします。
ごはんを作る時間がとれないとき、何らかの事情で買い物に行くことができないとき、具合悪くて料理をすることができないとき、そんなときにも非常に役に立ちます。
ローリングストックで推奨されているのが、家族の人数×3日分。飲料水では一人一日3Lが必要と言われます。1ケース12Lですので、4人家族であれば、3ケース必要です。
流行りの鯖缶、焼き鳥缶など、メインにもなる缶詰を多めにストックしておきましょう。そのままでも食べられますが、野菜など組み合わせによって料理は自由自在。少ない調味料で味付けができ、アレンジを楽しめば料理の幅がぐんと広がります。ローリングストック食材を使った料理に慣れると、調味料の合わせ方によって、アレンジが広がり、本格的な味に仕上げることができます。
また、塩昆布、かつおぶしなどの乾物は常温で長期保存ができ、かつ、だしをとることができるので、日常、非常時ともに、とても役に立ちます。 調味料の合わせ方によっては和洋中、世界のごはんにアレンジが可能です。
ローリングストック食材は、使うときは思い切って使うことも大事。使わないと回っていかないのです。防災の日、震災の日など、半年ごとに見直して思い切って使う日をつくりましょう。
様々なアレンジを楽しめるようになれば、ローリングストック食材を使いながら、時には非日常を楽しむこともできます。
調味料やスパイスの合わせ方を工夫すれば、世界のおうちごはんが楽しめます。そんな非日常を時には楽しんでみませんか?
時には非日常を楽しむことで日常のおうちごはんがぐんと楽しくなりますよ。備えることが楽しくなること間違いありません。